耳鼻咽喉科領域の日帰りレーザー手術について

鼻のレーザー手術について

 

【適応】アレルギー性鼻炎(花粉症含む)・肥厚性鼻炎・血管運動性鼻炎

【目的】アレルギー反応を起こす鼻の粘膜(下鼻甲介)の表面をレーザーを使用し、やけどをさせます。

粘膜の表面を焼き、アレルギーを起こす粘膜を減らすようにします。

つまり『アレルギーを起こす粘膜が減る=症状が減る』ということになります。

ただし、粘膜の端から端まで全てを焼くことは難しいため、症状が全てよくなるわけではありません。

症状が気になるようなら、そのときは薬を併用し対応していきます。

 

【レーザーの施行時期】

花粉が本格飛散する前に行いましょう。通年性のアレルギーの方はご相談ください。

 

【レーザー手術を受けることで、花粉症は治るか?】

残念ですが治りません。花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は、体質なので治すことは難しいと思ってください。レーザー手術の効果は約1年です。

これは、レーザーを焼いてやけどをさせた粘膜が元に戻ってしまうからです。

人間の体には「ケガをしたら、元に戻そうとする力」が備わっているためです。

レーザー手術は何度でも出来ますので、毎年行うことも可能です。

 

【当日の流れ】

①鼻の通りの検査(鼻腔通気度検査)と採血によるアレルギー検査を行います。

レーザー施術前の鼻の通りをデータで医師が確認します(レーザー施術後は必要であれば鼻腔通気度検査を行います)。

 

②診察台にご案内します。鼻の処置をして、鼻の中に麻酔薬を浸したガーゼを入れます。

 

③麻酔を効かせるため15分間以上、待合室でお待ちいただきます。

 

④時間になりましたら、手術室にご案内いたします。

 

⑤レーザーの光を直接目に受けると危険なため眼鏡をかけていただきます。

 

⑥ベッドに横になっていただきます。

 

⑦医師が来たら鼻の中に入れたガーゼを抜き、レーザー手術を始めます。

 

⑧手術時間は15分程度です。焦げ臭いにおい、触っている感覚は残ります。

 

⑨問題なければ、診察後お帰りいただきます。

 

【施術後について】

アレルギーを起こす粘膜を刺激するため、一時的にアレルギー症状を引き起こす形になります。

そのため鼻水、鼻づまりが1週間程度強くなります。これに対しては、内服、点鼻薬を使用します。

2~3日は激しい運動は避けていただきます。飲酒・喫煙に制限があります。

 

【術後の注意】

手術後は一時的に鼻水が多くなります。

また一週間は、鼻の粘膜が腫れるために鼻づまりが強くなります。

 

抗アレルギー剤の内服薬と点鼻薬が処方されます。

点鼻薬は、鼻づまりが強いときに使用してください。

 

治療後2時間位(麻酔がとれるまで)は食事・飲水は避けてください。

2~3日激しい運動は避けてください。

 

飲酒・喫煙はできる限り(一週間程度)控えてください。

手術後1~2週間で必ず受診して下さい(術後経過観察のため)。


当院の耳鼻科領域日帰りレーザー手術について

【当院のレーザー手術】

当院では、火曜日午後に予約制でレーザー手術を行っておりますので、ご希望の方はお問い合わせください。

一方、予約枠以外の一般外来にてレーザー手術を希望される方は、ご希望の日の診察終了時間の1時間前までに受付をしてください。

その際、受付でレーザー手術を受けることを必ず伝えてください。